ブログをはじめてみる

f:id:tomiokasan:20170206213156j:plain友人がブログを始たのをきっかけに自分もブログをはじめてみることにしてみました。


あと、某ゆるキャラさんのブログも最近は読ませていただいており、もしかしたら…と思ったので勢いで開設してみた次第です。


26歳、もうすぐ社会人2年目の独身女性のブログです。美大を出て、絵を描きながら生活費のために働いていたりします。






1月末に祖父が亡くなり、故郷へお正月以来の帰省をしてきました。

亡くなった知らせを弟からうけ、翌日の早朝の飛行機でへ帰ったため、祖父を棺桶に入れるところに立ち会うことができました。


父と母で死装束の靴下を履かせ、私と弟で脛当てをつけました。

死後硬直が進んでいたので、ひんやりした祖父の足をもったときに、すごく皮膚だなと思ったし、この中にしっかり骨があって肉がついているんだなとなんともいえない気持ちでした。


魂が抜けた祖父の身体が、まだこの世にある状態をまじまじとみつめて、

改めてこの身は魂の容れ物なんだなぁと思いました。


それからは淡々と事が進み、葬儀場でお通夜を終えた夜、線香の火を絶やさないためにかわりばんこで線香をみなければならないのですが、葬儀場にいたのは祖父の弟2人と、うちの両親と私と弟で、

まぁ、みんな、疲れていて、それに歳もあったのでほぼ弟と私で線香の番をしたのです。


弟も疲れていたので少し眠ると横になり、深夜2時から朝方の4時まで私ひとりで線香の番をしました。


その間に、絵描きである自分は、祖父になにも絵描きとしての自分をみせてあげることができなかったなぁという思いがあり、

どうしようかとても迷ったのですが、弟が寝静まってからこそこそひとりで手持ちのコピー用紙と、芳名用のボールペンで祖父の死に顔を観察して描きました。


本当に祖父を描く最初で最期の機会だったので、なんとも言い表されない気持ちで祖父の死に顔をじっくりと観察しました。

目の周りの骨の窪みや、少し左に曲がった鼻、顎から首にかけての骨格なんかは母にそっくりで

口元の口角は右上に上がり気味で

耳に黒子があって、白髪のなかにも表面にはまだ少し黒髪もまじっていて、

なんだか女性のような顔立ちだとも思いながら、かれこれ2時間祖父の顔を描き続けました。


描き終わったあとに、描くことは食べることに似ているなぁと思いました。

西加奈子の「ふくわらい」という小説の中で、主人公がワニに食われて死んだ父親の肉を食べるというシーンがあるのですが、そのことを思い出しました。


2時間、祖父の顔を咀嚼して、自分の血肉になんとかして刻み込もうともくもくと観察して描き続けました。


太陽がのぼって、葬儀が終ればこの魂の容れ物である祖父の肉体はこの世から消えるという事実にただひたすら、描きながら、ぼろぼろぼろぼろ涙をこぼしてしまったので、ものすごく頭が痛くなり、弟を起こして少し寝させてもらました。




描いた絵は、母に頼んで最期の出棺のときにお花と一緒に棺桶にいれてもらいました。


どうしようか本当にまよったけれど、祖父の死に顔を描くという別れの時間を、わたしは絶対に忘れないでしょう。


歳をとるにつれ、たくさんの人に出会って別れてを繰り返すにつれ、

少しずつ背負うものが増えてきました。

重いなぁ、身軽になりたいなぁと思うこともありますが、その重さがバネになり、遠くに飛ばせてくれることだってあるのです。

愛おしくて、憎くて、大切な重さです。


2017年の1月末に、祖父の死を通して思ったことです。




最初のブログなのになかなかな内容になってしまいましたが、近況がこれでしたのでまぁそういうご縁なのでしょう。



いま、一番下の弟が受験でわがアパートにおりますので、それもあってか家族のことをかいてみたしだいです。たぶん…たぶん。

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骨太な祖父の何かを入れた自分はたぶんいままでよりも前に進めることを願って。


こんな感じで、いじょう!